ねぇ、
そんなことしたら恥ずかしいよ。
そんな格好みっともないよ。
もっといい顔して、いい声ださなきゃ嫌われちゃうよ？

気持ちが高まる私の耳元でそう囁きかける。
そのたびに私の心は引き戻されて
脱ぎかけたカラの中へ慌ててまた隠れようとする。

せっくすしてる私はヘン？

どんな顔をしたらいいの？
どんな声を出したらいいの？
どうしたら少しはキレイに見えるの？
どうすれば喜んでもらえるの？

頭の中が、体裁ばかり気にする“いい子”の私でいっぱいになる。

そうやっていつもいつも
本当はとことん堕ちてしまいたいと願う私を
決して解放してくることのないもう一人の私。

でもそれも、まぎれもなく私自身。


ご主人様に出逢えたことで
私はやっともう一人の自分に「ＮＯ」が言えるようになった。

どんな私もご主人様は受け止めてくださる。
だからアナタに何を言われてももう怖くない。
そう言い返せるようになった。

そして今
もっともっとハダカになりたい、と思う。
余計なものを全部脱ぎ捨てた真っ白な私で
大好きなご主人様の前に跪きたい。

ご主人様の視線に晒され、
ご主人様の言葉で辱められ、
ご主人様の手で縛られ叩いていただくたびに、
偽らない自分でいられる幸せを
強くかみしめる。