気づいたときには　
お仕置き、という言葉を聞くだけで
心がざわざわしてしまう子どもでした。

テレビなどで女の人が乱暴に扱われるシーンを見ると、
ドキドキして眠れなくなる子どもでした。

子ども心にも
そういうものに過剰に反応してしまう自分の気持ちを
人に知られてはいけないことと感じて
ひたすら隠してきました。

大人になって
そういう性癖の人間がいるということを知ってからも、
Ｍであることは自分だけの秘密でした。

なぜこうなんだろう。
なぜもっとノーマルに生まれてこなかったのだろう。
いくら考えても、答えは見つかりません。

誰にも言えず、
ひっそりと胸の奥に抱えこんで
お墓の中まで持っていくはずの秘密でした。

でも今。
私はご主人様に出逢い、
奴隷として生きる喜びを知りました。

これから先、なにがあっても後悔はしません。

だってこれが、ほんとうの私。

やっと解放してあげることができた、
生まれたままの私だからです。